2023年2月28日

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2023年2月28日 (ハイパー神商)

 

旧量子論は、本質的に、何が、どう駄目なのか?
観測と言う用語使用の曖昧さに、それが凝縮されているのです。
実際、旧量子論での観測概念を定義してみ。
自然言語での、名詞みたいな定義になるから。
「二重スリット実験で採用される観測行為。
そこには、スクリーン計測での模様変化が絡む。」
と定義するとして。
こういうのを曖昧と言うんだよ。
「模様変化が起きれば観測した(ことになる)のか?」
こういう懐疑観点で物事を見ることができないのかね、物理猿は。

 

ここで、アドホックに
「模様変化の結果は2本縞限定。」
と制約いれると、3本縞なんかは排除できますが。
それでOK宇宙と思うから駄目なのよ、旧量子論の連中は。
今までは、そういう制約を気にしてなかったでしょう。
つまり、3本縞の可能性を考慮してなかったの。
2値的世界観だから、起きないと思っていたのよ。
しかし、3本縞も起きるのですよ、観測次第で。
後に、どういう新観測なのか具体例を挙げます。
エタシュビッツ脳室に入ると、こういう可能性を考えることができない破目になる。

 

というわけで、旧量子論での観測を吟味すると。
そもそも
「スリットでの模様が2本縞に変化する行為=観測」・・・(1)
か?
これならば、好きなように観測概念を拡張できるけど。
本来は、
「何らかの観測を実施⇒2本縞に変化」・・・(2)
という因果関係を確認したいのでは?

 

「(1) vs (2)」
は全然違いますよ。
論理が分かってないらしい。
だから理論も未熟になる。
問題は、この(2)の場合の
「観測」
の範囲です。
これがハッキリしてないの。
だから観測問題が起きるのです。

 

では、他に、どういう“観測”定義ができるかな?
やってみなさいよ。
曖昧さが払拭できないことが納得できるはず。
旧量子論は、そういう概念を使用していたわけだ。
これは実験レベルで収まる話じゃありません。
理論の本質に関る話です。
つまり、
「波動性 vs 粒子性」

「境界問題」・・・(波粒)
であると、同時に、
「相克昇華問題」・・・(正反合)
です。

 

(波粒)や(正反合)は量子論の量子論たる所以。
避けて通ることは不可能。
しかし、こういう風に概念を用語化し。
それにキチンと対処するという姿勢を示した旧量子論の猿がいたのか?
いたなら、旧量子論はモデルの近似精度が粗く。
改変すべきだと悟れたはず。

結局、現在の旧量子論が用いている
「観測」
という用語は、論理的推論対象用語の資格を満たしてないのですよ。
自然言語に毛の生えたレベルの
「偽専門用語」
です。

 

観測を波束の収縮と同値な概念として使うなら、波束の収縮と言うべきなの。
そうじゃないでしょう。
観測する⇒模様が2本に変化する(はず)
と推論しているのですよ。
この推論が正しい根拠は何かと問うているの。

それが把握できてないから、同じ用語に対し様々な解釈が生まれ。
ついには、オカルトめいた話の介入を許す破目になるの。
科学なら、科学の土俵に乗るような、ハッキリと規定できる用語を使用しなさい。

というわけで、曖昧さを除去するため、二重スリット実験で用いる
「観測」
概念をキチンと定義しておきます。

「量子発射から、スリット経由で、スクリーン計測までの途中に設置できる装置の種類は?」
電磁波発生源に限定しておきます。
では、昔のスリット実験で使っていた古典的なレンズやプリズムは?
今時、こういう器具を使うよりも、洒落た最新機器を使いますよ。
効果は同じで、量子の進行方向を変えるとかする機能。
こういう最新機器は電磁波を発生しています。

 

そもそも、レンズの場合でも。
設定準備段階で微妙に角度を変える必要があるわけで。
手で角度調整できるほど誤差は甘くない。
これを実施する装置が付属しているはず。
だったら、それは電磁波発生装置ですよ。
観測中、電磁波を発生しているかどうかは別儀で。
電磁波発生装置であることには違いない。
要は、結果論として、模様が変化するかどうかが勝負。

 

ここで新たな論点が。
角度調整後の観測最中には、各観測装置から電磁波が
「発生するケース」
vs
「発生しないケース」
がありますが。
それを分けるという思考自体が青いのよ。
「観測中に、観測装置の角度変更してみる。」
なんて離れ業を使う脳力が無い証拠。
その程度の知力なのか、旧量子論の猿は。

 

一方、新量子論では、こういうことをやるのがメイン。
だって、誤差や雑音がターゲットになるのですから。
ゆえに、観測途中での観測装置の電磁波発生を。
Yes・Noで分けるような狭い了見では駄目。
それが、私が定義した観測概念です。
これは二重スリット実験に限定した観測の定義ですが。
他の場面でも、この代表見本役のお手本に習うべきです。

 

今回は、観測の定義を完全に仕上げておきます。
物理で、こういう方向の厳密さを確保する作業を、専門用語使用して
「完全定義(complete definition)」
としておきましょうか。
創始者特権。
完全性のオリジナルな用法です。
史上初の強調ができるし。
今後は、至る処で、物理の猿が真似るはずだから。

 

物理は近似理論の世界ですが。
近似理論だからと言って、使用概念が漠然としていて良いはずがない。
曖昧だと推論が怪しくなるの。
その証拠が従来の観測概念。
というわけで、以下、完全定義の見本を。

 

二重スリット実験で、観測で設置する装置の種類を
「電磁波発生装置」
に統一します。
設置場所は?
スリット前でも、スリット横でも、スリット後でも、スクリーン直前でもOK宇宙。
これで、2重スリット実験の設備一式が決まりました。

 

ここで一つ懐疑が。
レンズやプリズムなら電磁波発生しませんね。
だから、量子に電磁波の影響はないはず。
(物理的に個体レンズにぶつかっていますけど・・・。)
一方、最近の量子方向変換装置では観測最中に電磁波発生している。
昔の量子力学研究者なら。
これは、量子の計測結果に影響を与えるので不適切だと思うカモ。

 

今まで、旧量子論の実験で使ってきて。
誰も、そういう風には考えなかったのかね。
この課題を、どうするか。
新量子論では簡単です。
そういう影響まで込みで考えるのです。
だって、誤差や雑音上等の世界です。
一方、旧量子論では?
観測問題と言って、曖昧に誤魔化してきたのですよ。
というか、脳がタリンから。
誤魔化してきたという意識すらない有り様。

 

そもそも、電子では。
光子のように、プリズムで分光なんてできないでしょう。
それでも、量子として統一的に扱ってきたわけで。
どうしても、量子の進路変更には何らかの装置が必須。
だから、新量子論での観測の定義がマトモなのです。
少なくとも、曖昧性は完全排除できました。
猿は観測認識を切り換えるように。

 

ついでに言えば、最近は、スリット自体も何らかの代替え装置に変えたりしていますが。
実験名を
「二重スリット実験」
と呼ぶ名残りがあるので。
今後もスリットと呼ぶことにします。
スクリーンも同様。
何らかの波束収縮計測装置ですが、スクリーンと呼ぶことにします。
かくして、新量子論での二重スリット実験での
「物理的状況」
の定義が完了。

 

これが
「新量子論」
で扱う二重スリット実験であり。
この二重スリット実験で。
「電磁波発生装置を量子発射装置から計測装置の間に置き。
量子発射後から、結果のスクリーン模様変化を計測するまでの。

途中の物理的変化の因果関係を推論する作業」
が新量子論における
「新観測問題」
です。

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