Statement 20
ここまで来ると、アメリ(=米国にいる敵の総称)は
「環境転送特許を無効化するしか逃れる術はない。」
と思うはず。
MSは、それまでの経緯により、交渉の初期段階から、このことが判っていました。
だって、本特許のことを知らなかったとは言い逃れできないし。
XPなんか、そのものズバリのpull backですから、侵害事実は明々白々です。
だからこそ、言い逃れに、Windows95のfunctionality、具体的には、import機能を持ち出したわけです。
しかし、環境転送特許は無効化できないのよ、絶対に。
この意味が判ってないから、未だに、MSやアップルは無視ケラでいられるの。
大企業の場合、
「裁判で自説を言い張ると何とか騙せる。」
と思っているカモ。
しかし、こちらからすれば、国際的なタバコ裁判化すればいいの。
そうなるように状況設定できるかどうかが勝負。
そのために、今まで、ジックリ時間を掛けて準備してきたのです。
というわけで、愈々、何故、無効化できないのか理由の開示をします。
まず、export-importのペアで移す機能と環境転送が基本的に違うことは明白です。
よって、ここの課題は、import単独とpull backシステムの相違問題になります。
つまり、ローカルなimportと、複数まとめた情報場の転送の本質的差。
前回、バグの観点から、これについて論じておきました。
今回は、真正面から攻略します。
情報場のモデルの新規性・進歩性の話しです。
アメリは、「単独転送vs情報場転送」の差はtrivialだと錯覚したのですよ。
もしくは、trivialだと言い張ると、特許無効化できると思ったわけだ。
それが、自分達の知力レベルの未熟さを露呈させるとも知らず。
これは情報系の知力レベルの標準カモ。
なにせ、MSは技術職人だけではなく、研究所もあるのです。
プロ5段クラスは雇っているでしょう。
しかし、相手の私は情報系世界の覇者ですよ。
13段の実力というものが、どの程度か把握できてないのでしょう。
以下、実力を見せ付けてあげます。
まず、
「情報場とは何か?
何であるべきか?」
ここから始めましょうか。
各OSは独自の使用環境を規定します。
この環境は理論的にはグラフ構造として把握できます。
OSモデルとして、グラフ構造レベルに単純化するということ。
この把握法自体、斬新です。
さて、使用環境全体を移すわけではありません。
OS独自の使用環境をベースにして、転送範囲としての情報場を決めます。
よって、情報場には、使用環境のグラフ構造が反映されます。
部分構造として、情報場独自のグラフになるわけです。
こう把握すると、新旧OSの情報場は、夫々、独自のグラフ構造を成します。
このため、旧情報場と新情報場間の転送では、グラフの対応付け問題が発生します。
これが、理論編で述べたインベッドになります。
これも新しい観点。
一般に、グラフのインベッドが非常に難しいことは理論的に判っています。
これが、各ローカル情報を移す場合との本質的相違です。
各ノード単独で見れば、旧グラフのノード内容を新グラフの対応ノードに移すことは簡単です。
また、ローカルな単純グラフの対応も簡単です。
importがやってきたのは、ここまで。
しかし、使用環境を反映した情報場のグラフでは、そもそも、転送対応が成功する保証すらありません。
それを成功させる必要があります。
この為に、どうするか?
それが大問題なの。
これが、新OSの開発問題に繋がります。
だって、原理上、転送できない使用環境の新OS作る可能性があるのですよ。
環境転送指向でOS開発したと主張したのは、こういう意味。
つまり、pull backシステムとして見た環境転送は、
「グラフのインベッド成功保証」
という問題解決としてモデル化できるのです。
この点を避けることはできません。
この意味で、一般的に言えば、非常に難しい課題なのですよ。
意識しようがしまいが、この問題を解決するしかないの。
これが環境転送のオリジナルな点です。
こういう風にモデル化できる能力があるかないかで、簡単だと錯覚するかどうかが決まるわけ。
素人は簡単だと、ついつい考えるのです。
これは、最初から、インベッドが成功すると思い込んでいるからです。
そんなことは全然ないのですよ。
これが環境転送の特徴の純粋理論的把握法です。
そして、これこそが、特許無効化できないという根拠です。
これを知らずにOSを作って環境転送できたとしても、それは、運良く成功する新OSを開発しただけ。
それでも、結果として特許侵害ですが。
例えば、XPは、本当に、原理上、95の情報場を無事転送できるOSなのか?
誰か、内部の詳細を確認しましたか?
あれほどバグがあったのですよ。
全部、クリヤできたのかな?
できたとしたら、それは技術職人の感によるもの。
マ、今のWindowsOSとは、その程度のものだとも言えます。
しかし、少し複雑化すると、モデル把握してないと手に負えなくなりますよ。
これは理論上、そう言えるのです。
こういう狭義数学理論として把握できるシステムモデルになっているということ。
既存のimportとの違いは?
importは、こういうモデル的把握抜きで成功することが判っているローカルな課題。
しかし、環境転送は、そうはいかない世界の課題。
では、両者の違いは規模の問題だけか。
こう錯覚してきたわけです、ICT業界は、というか人類は。
ところが、そうじゃないのよ。
本質が違います。
まだ判らないのかな。
そろそろ開示しましょうか、両者の根本的相違を。
上で、グラフのノードと言いました。
これにファイルや設定情報が対応します。
で、importとは、各ノード一つの対応レベルの話しです。
これを、複数ノードグラフのインベッドと把握する必要はないの。
単一ノードの対応問題と看做せるのですよ。
各ノード対応内容も、少々、構造化されているカモ。
しかし、こういうレベルの構造は常識的に職人処理できます。
それに対し、pull backはシステムの階層が違うの。
こういうノード間の複雑構造対応問題。
これで、importとpull backシステムとの違いがハッキリしました。
というか、させました、私の実力で。
以上で、特許の新規性と進歩性が確認完了。
で、ここからです、このシステム開発への広義数学的アプローチは。
つまり、AI的手法の採用です。
それが知識表現の話題。
今までは、OSのグラフ構造と言ってきました。
しかし、理論編では、木構造のインベッドについて論じています。
この特殊化の説明として、
「グラフは木に展開できるから。」
という一言で片付けておきました。
実は、ここに、環境転送の品質保証的観点からの秘密が隠されているのです。
グラフを木に展開して、何が有り難いのか?
それで、インベッドが理論上簡単になるのか?
中々、そう単純ではないのですよ、インベッドは。
それじゃ、無駄じゃないのか?
案外、そうでもないのです、知識表現の観点から見れば。
下で合流する単一ノードが、木に展開すると二つ以上に分かれます。
この結果、ややこしくなるだけなのでは?
この冗長性は何のメリットがあるのか?
インベッドの成功保証という観点でメリットがあるのです。
これについては、ここでは詳しく論じません。
知識表現分野の大事な成果だと言っておきます。
勿論、私が提案したオリジナルな解法です。
例えば、旧OSではグラフの単一ノードに対応していた情報内容が、新OSでは、グラフとして、別のノードに分かれるケースなんかがあるでしょう。
この指摘で御利益が判ったカモ。
また、木構造で把握すると、部分構造の追加や削除がグラフよりも比較的簡単です。
これには、木の各ノードのラベル表現法が関与してきます。
この具体例を特許の明細で取り上げておいたのですよ。
つまり、あの具体的モデル提示は情報場の成功転送という観点からの伏線。
一見すると、このモデルは簡単に見えます。
しかもですよ、特殊ケースとして、ローカル転送も含むように見えます。
だから誤解する恐れは十分。
しかし、あれは、知識表現の分野における高度に洗練された、グローバル転送モデルなの。
それが理解できてなかったのよ、MSの知能では。
それでも、特許の意図や御利益、クレーム内容は理解できたはず。
だからこそ、(importの単純延長のつもりで)猿真似をしてしまった。
よって特許侵害。
アメリが、importと本質的差がないと言い張っても駄目。
理論的に保証される本質的相違があるのです。
結果として、情報場のpull backシステムになっている限り、この成功インベッドモデルの課題は回避できません。
モデルの本質を理解せずに転送システムを作っても、特許クレームの侵害になるの。
技術職人が理解できるできないというレベルに関係なしのシステム強制力。
そういう基本モデルがベースに横たわっているから、基本特許だと言ってきたわけ。
以上で、特許無効化不能性と同時に、特許侵害回避不能性が論証できました。
環境転送特許を見て、ローカル転送との本質的相違が判れば、かなりデキル部類です。
ローカル転送では、新OSの開発のことまで考えが及ばないと言ってるのよ。
しかし、情報場の転送は新OS開発思想と密接に関係します。
意識しようがしまいが、結果論として、そうなっているの。
以前、7では設定情報の転送を外したと言いました。
あれは、XPとの比較の話。
7でも設定情報を少し転送していますよ。
未熟だけど。
よって、7でも特許侵害。
あそこの文脈で言いたかったのは、この未熟性。
今や、遠慮なく、こう攻撃します。
だって、敵は無効化を狙っているのです。
当然、こちらは、全勝優勝を狙います。
誰も、こういう方面のことを考えたことが無かったのですよ。
その証拠が、MSの提示した、言い訳のimport。
これで、戦争に勝てると思うのが、状況が判ってない証拠。
君らは、私に対する尊敬の念が足りんよ。