Statement 13
「環境転送特許の新規性は(ファイルだけではなく)設定情報が転送できる点だ。
従来、この機能は無かった。」
と述べておきました。
勿論、知力調査です。
この文脈での設定情報とは、個々の設定情報のことではなく、設定情報全体のこと。
つまりは、情報場。
どうやら、MSは、この罠に嵌ったらしい。
それが証拠に、export-importを特許逃れの理由として持ち出しました。
予想通り、特許の無効化を狙う作戦。
ここで大事な事実が。
「従来も、export-importで、設定情報を、いくつか少数なら転送できた。
設定情報全部を転送するのも、この延長に過ぎない。」
という言い訳はできません。
その証拠?
例えば、XPからVistaへのアップグレードで、できるバージョンとできないバージョンがあるでしょう。
しかし、アップグレードできない相手にも、環境転送できますね。
これが、単純部分集合を転送するのと、全体集合を転送するのとの差。
この点は、すでに指摘済みですが、こう言っても判らなかった模様。
よって、今回、もう少し判りやすい具体例を。
Windows 2000で使用できるソフト群があります。
これを、Windows XPやWindows 7で使用することを考えてください。
中には継続使用できるソフトもあります。
しかし、継続使用できないソフトも、当然、あります。
これが、設定情報木構造のインベッドという観点から見た、部分と全体の相違。
部分転送と全体転送では本質が違うという事実が理解できなければ、話にならないわけ。
情報場に基づく環境転送特許とは、そういう内容だったということ。
この指摘で、特許侵害が素人にも判ったはず。
ここから、プロ向けの話を。
業界が、export-importという用語を使用してきたのは、それなりの比喩意味があるからです。
その意味とは?
貿易同様、exportとimport機能はペアになっているということ。
一方があれば、必然的に、他方も出現します。
それに対し、環境転送は単独概念です。
勿論、移す側と移される側はあります。
しかし、主旨は、木のインベッドに力点があるの。
環境転送という用語使用により、export-importとは本質的に違う機能だということを表現しているのです。
結果の転送はimport機能みたいに思えるかもしれません。
しかし、import機能じゃないのですよ。
それが証拠に、片割れのexportに対応する機能は、何処にも登場しません。
勿論、import機能だけで移せる範囲もあります。
しかし、一括全部は移せない。
判り易い比喩を使いましょうか。
例えば、個人情報消去ソフトは存在します。
しかし、マシン内の総ての個人情報を一括消去するのは、別次元の機能です。
“総ての個人情報”を集める方に機能の力点があるからです。
export-import機能と環境転送機能の差は、これと似ています。
情報場の役割りとは、こういう意味。
但し、転送範囲を決めるだけが情報場の役目ではありません。
転送を保証する意味もあるの。
この保証の難しさが、部分と全体では、全然違うということ。
これで勝負が付きました。
何故、環境転送という用語を使用したのか。
何故、(export-importとは違い)情報場という概念が必要になるのか。
その真意が把握できないレベルの知能が多かった。
だから、私の環境転送特許が胡散臭く見えたの。
その結果、
「私がMSやアップルに特許侵害訴訟で勝てるはずがない」
と思ったのですよ。
しかし、今や、ICT系ビジネス界の業界人は、全員、特許侵害が認知できる状況。
連中に、ここの記事を(翻訳して)見せれば、侵害事実を認定しないわけにはいかない。
だって、当人の信用問題になりますから。
これで、
「第三者の判定なんか、形だけ準備すればOK。」
になりました。
少し時間はかかりましたが、結局、勝つには、これが一番の戦略。
だからこそ、これほど裁判官+陪審員向け準備してるの。
「罠を掛けるのは卑怯だ。
法廷では、その行為が不利になる。」
と糠喜びする敵の顔が目に浮かびますが。
何を自己中心的な寝言を言ってるんですか、ロボコップじゃあるまいし。
新猿の知性の方ですよ。
それを言うなら、今までの経緯を反省してからにしなさい。
君らの卑怯な行為が、こういう反応を引き起こした原因です。
相手の調査。
これが、学界の消滅騒動と類似しているという意味。
「本質で負けているのに、それを末端で誤魔化そうとすると、余計に信用問題に響き、致命傷になっていく」
ように状況設定する実力があるかどうかです。
WASPよ、公正という意味が判っているのかな。