Statement 10

 

情報場という概念は、それ以前には無かったのです。

これは、ファイルや設定の情報(量)が違うという常識レベルの話ではありません。

基準が違うと言ってるの。

ここで、

「export-import vs 環境転送」

の相違を表現する、“素人向け自動化”という概念が登場します。

これに情報場が関与するのです。

まずは、情報場の範囲問題から。

 

以前、環境転送の基本思想に関連し、

「export-import機能は“ヘビーユーザ向けのネット接続後”機能。

環境転送は“一般個人ユーザ向けのネット接続前”機能。」・・・(○)

こう指摘しておきました。

勿論、この感触区別も市場調査。

こう言って様子見しておくと、見事なまでに反応しましたよMSが。

Windows7でメール機能を外し、ネット経由で取り込むようにした。

これなんか、とても偶然とは思えませんけど・・・。

メール機能を外す積極的な理由が他にあるのか?

 

export-importと環境転送の相違を表現する標語としては、(○)がありました。

これは、1998年に環境転送が出現した当時の、両者の基本思想の違いを象徴しています。

よって、7からメールで“ネット接続前後”の壁を破っても、両者の本質的相違問題には影響しないのですよ。

環境転送に乗った後ですから。

更に、前半の

「ヘビーユーザvs一般個人ユーザ」

問題は、そのまま残ります。

環境転送は一般個人ユーザ向け。

そして、いいですか、FSTWは一般個人向けの環境転送機能の具体化になっています。

Vistaや7でも、同様。

 

この文脈での、

「export-import機能はヘビーユーザ向け」

という内容が把握できていますか?

「旧マシンの使用環境全体を新マシンに移す」

という作業に対する意味です。

応用データベース系のexport-importなんかと同列で論じないでください。

 

一方、例えば、メールソフトにexport-import機能は付いています。

これは、誰でも使える個人ユーザ向け機能です。

しかし、このレベルの機能は、環境転送と対比させる場合の、

「ネット経由でシステム管理者がシコシコ使用環境全体を移す」

というレベルとは根本的に違います。

だって、単一OS上の応用ソフト内で実現されている局所的機能ですよ。

移す情報はメールソフト関連情報のみ。

それも、転送先は同じメールソフト内か、精々が、同じOS上の別ソフトでしょう。

「export使わず、import機能単独で情報を採取してくる」

としても、相手のレベルが根本的に違うでしょうが。

環境転送の相手は別OSの別マシンですよ。

しかも、使用環境を一括して。

 

それでも、

「ヘビーユーザなら、両マシンをネットで繋ぐと、何とか転送できるようにできる」・・・(%)

と言い始めるはずです、愚かなパソコン小僧は。

これが上の標語の背景ですが、私の仕掛けた罠だと気付く能力がない哀れさよ。

import単独で使用環境の一括転送はできません。

だって、旧マシンの範囲が決まらないでしょうが。

移す旧マシンの種類は?

別メーカのマシンも大丈夫なのかい。

同じWindowsでも、WindowsモバイルもOKかな。

そもそも、Windows3.1なんてのもありましたな、昔。

 

これに対し、環境転送は、こういう漠然とした無茶な行為は容認していません。

転送できる旧マシンの範囲を明確に限定しています。

これが情報場の概念の鍵。

旧マシンに情報場を設定するとは、そういう意味ですよ。

新マシンに移せる保証。

他に、どうやって解釈するのよ、環境転送特許を。

具体的に言えば、XPの場合は、95〜2000+XP。

本質的な指摘をしておけば、XPの環境転送(=FSTW)ではVistaからXPへの転送すら保証していません。

この保証の概念が重要なのよ、製品では。

情報場設定で保証されるわけ。

 

これで、際限の無い「export-importの境界問題」は意味ないことが判るでしょう。

情報場が曖昧なのではなく、export-importという概念が曖昧なのです。

「境界が曖昧だから、何でも有り」

という論法は通用しないの、特許では。

勿論、引越しパックソフトのように、作れば環境転送ソフトは作れます。

しかし、これは私の特許が世に出た後の肖り商法。

それまでのimport機能では、環境転送にはなれないの、原理上。

相手マシンの範囲が確定してないから。

何も言ってないということは、何でもありではありません。

そういう機能のことは念頭に無かったという証拠。

これで私の論理的勝利。

 

ここから、客観的証拠の提示へ。

MS側のミーティング時のプレゼンは未熟そのものだったのです。

「デスクトップ背景設定を一つだけ95のexport-importで移しても」

環境転送特許侵害の観点からは何の意味もないの。

逆に、こちら側の

「MSは何も判ってない」

証拠として採用できるのです。

あれで、特許侵害してない、もしくは、特許無効の主張をしている気持ちとは・・・。

 

それとも、

「自分達にも、少しは言い分がある」

ということを示して、故意侵害の3倍賠償を回避しようという作戦だったのか?

しかし、今や、それも無理。

このように、その後の対応で侵害事実を判らせたのに、未だに誠実な対応をしてきません。

これで、故意確定。

弁護士がマトモに返事を寄越さないアップルについても、同様に故意確定。